食物繊維は小腸で分解されずに大腸まで届き、便の量・水分を増やし、便が腸内にとどまる時間を短くしてくれます。また、あずきにはオリゴ糖も多く含まれ、腸内の悪玉菌の増殖を抑え、善玉菌を増やすので、私たちの腸管免疫の働きを高め、老化防止にもつながります。
含有量17.8g
あずき100gあたり
成人一日の摂取目標量:男性20g以上、女性18g以上※
厚生労働省. 日本人の食事摂取基準(2015年版)
食物繊維には水に溶ける水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があり、形状や働きが違います。あずきには不溶性食物繊維が多く含まれており、その量はごぼうの約5倍、さつまいもの約9倍にもなります。有害な重金属や発ガン物質を体内から除去するデトックス効果もあります。
そば米:外皮を取り除いたそばの実のこと
厚生労働省. 日本人の食事摂取基準(2015年版)
水分を除いた固形分中(乾物換算値)のあずきで比較すると、100g中の食物繊維量は茄でる前は21.1gでしたが、茄でた後は33.5gにもなり、茄でることによって5割以上も増加したことになります。これはあずきに含まれるデンプンが、茄でることにより「人の消化酵素で消化されにくい食物成分」、すなわち難消化性デンプンに変化したからと考えられます。便秘にお悩みの方は、まずは茄でたあずきを食べることをおすすめします。