あずき煮汁の抗腫瘍効果について

人々の健康に対する関心が非常に高くなり、食分野においては栄養補給やおいしさだけを求める時代は終わり、積極的な健康維持・増進に寄与するものを求める時代となってきています。マメ類は、その種子中に抗酸化物質が含まれているという報告がされるなど機能性食品として注目されています。あずきの生理作用については、サポニンの抗菌性、抗炎症作用、脂質代謝改善作用や、種皮色素のアントシアニンの抗酸化性等が近年報告されています。
当社では、そのほとんどを工場廃液として処理しているあずき煮汁に注目し、抗腫瘍効果について研究しました。

あずき煮汁から水抽出物と40%エタノール抽出物、60%エタノール抽出物、80%エタノール抽出物を取り出し、胃癌細胞を含む培地に添加しその増殖抑制について調べると…

40%エタノール抽出物において細胞の増殖が抑制されていることがこのグラフからわかります。このことより、40%エタノール抽出物に強い胃癌細胞増殖抑制作用があることが明らかになりました。

さらにこの40%エタノール抽出物を胃癌を発生させたマウスに経口投与し、濃度による抑制効果を調べたところ…

あずき煮汁40%エタノール抽出物を1%、2%含ませたものにおいて60%の胃癌細胞増殖抑制効果が確認されました。このように、あずき煮汁は癌予防の第一次予防であります食生活やライフスタイルの改善により、発癌の危険性を低下させるのに有効な食材であることがわかりました。

Itoh T et al. Hot-water extracts from adzuki beans (Vigna angularis) suppress not only the proliferation of KATO III cells in culture but also benzo(a)pyrene-induced tumorigenesis in mouse forestomatch. J Nutr Sci Vitaminol. 2004; 50(4): 295-299

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