平素より井村屋製品をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
私たちは「あずきバー」や「ようかん」「ぜんざい・おしるこ」といった“あずき”を素材とした製品を柱として、おいしさ、楽しさを提供し、健康に寄与することを目指しております。
本年2025年度は、中期経営計画「Value Innovation 2026(新価値創造)」の2年目にあたり、最終年度である2026年度の着地点を見据えた着実な事業運営を実行する重要な年と位置付けております。
また2026年度は、創業者が三重県松阪市で和菓子屋を始めてから130年目を迎える節目の年でもあります。長く事業を継続できましたのもご支援いただいてきた皆様のお陰であり、心より感謝申し上げます。
創業当時から会社の方針として受け継いできた「不易流行(ふえきりゅうこう)」という考え方を心に刻み、今後も皆様から必要とされる会社となるよう精進いたします。
「不易流行」は松尾芭蕉が唱えた俳諧の理念で、新しさを求めて変化を重ねていく「流行」こそ、「不易(変わらないもの)」の本質であると説かれています。
私たちもこれまで受け継いできた「井村屋の特色」にさらに磨きをかけると同時に、新しい価値の創造に前向きに取り組んでまいります。
今年度の新価値創造の一つの事例として、「アップサイクルセンター」という名称の設備を本格稼働させます。アップサイクルとは、これまで一部を除き廃棄につながっていた、おから・カステラの耳(端材)・あずきの皮など、生産時に発生する副産物に新しい価値を付加して製品として再利用するものです。廃棄物をゼロにする「ゼロエミッション」の取り組みは社会課題の一つであり、SDGsのゴールの一つである、地球上から「飢餓をゼロに」の実現に向けて当社ならではの特色ある取り組みとしてスタートさせます。
食品業界をとりまく環境は年々厳しくなってまいりますが、「井村屋らしさ」を忘れることなく引き続き特色ある事業運営を実行してまいります。私たち井村屋は、食を通じてお客様の「おいしい!の笑顔」を創造し、
皆様の「おやくだち企業」であることを目指してまいりますので、今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。