あずきの食物繊維について

あずきの重要な栄養効果…食物繊維

あずきには、でんぷんが全体の約50%、たんぱく質が約20%含まれていますが、あずきのもつ栄養効果を考えたとき食物繊維は最も重要な成分のひとつです。下の表のように、まんじゅうなどに使われる「あん」はあずきを原料としているため食物繊維が豊富に含まれています。

食物繊維含有量(g/100g試料)

あずき(全粒・乾) 17.8
あずき(全粒・ゆで) 11.8
つぶしあん 5.7

※日本食品食物繊維成分表・五訂日本食品標準成分表より

食物繊維の重要性

食物繊維は“ヒトの消化酵素で消化されない食品中の難消化性成分の総体”と定義されています。つまり、食物繊維以外の成分は胃で消化され小腸で吸収されるのですが、食物繊維は消化吸収されずに大腸まで進みます。また、大腸では水分が吸収されるのですが、食物繊維は大腸内でも水分を保った状態のまま便として排泄されます。つまり、食物繊維が便の軟らかさを保っているのです。そのため、食物繊維が不足するとかたい便となり、便秘症を引き起こし、さらには大腸癌(がん)になる危険性も出てきます。他にも食物繊維が不足すると肥満病・糖尿病・高血圧・動脈硬化症等を引き起こす原因となると言われています。

食物繊維一日あたりの摂取目安量は20~25g

我が国では1994年にはじめて食物繊維の目標摂取量が決められました。一日に必要な食物繊維の摂取量は20~25gが目安です。1995年の国民栄養調査では、日本人の一日あたりの食物繊維摂取量は17gで、3~8g不足しています。また、その摂取量は年々減少傾向にあるといわれ、摂取量低下は深刻な問題として考えられています。下の表では一食当たりおおよそ摂取される食物繊維量を示します。

食品一回使用量当たりの食物繊維量(単位:g)

  食品名 1品の目安量 総食物繊維 水溶性食物繊維 不溶性食物繊維
殻類 そば 生 160 4.3 1.6 2.7
いも類 さつまいも 生 80 1,4 0.4 1
豆類 いんげん豆 乾 20 3.9 0.7 3.2
豆類 あずき 乾 20 3.6 0.3 3.3
豆類 糸引き納豆 40 2.7 0.9 1.8
野菜類 ごぼう生 40 3.4 1.6 1.8
野菜類 ほうれん草 生 60 2.1 0.5 1.6
果物類 キウイフルーツ 80 2.3 0.4 1.9
きのこ類 しいたけ 生 30 1.2 0.1 1.1

※森 文平 印南・桐山編『食物繊維』(第一出版)より抜粋

あずきに多く含まれる不溶性食物繊維とは?

あずきは食物繊維を多く含み、また、一食あたりの食物繊維量も多い食品といえます。特にあずきは不溶性食物繊維を多く含みます。下の表のように食物繊維は水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維の2つに分けることが出来ます。

水溶性食物繊維と不溶性食物繊維

水溶性食物繊維と不溶性食物繊維とでは、形状が違うだけでなくその働きも全く違います。小豆は不溶性食物繊維を多く含むため、糞便量の増加などの効果が期待できます。

井村屋が行った実験結果

そこで当社ではあずきの食物繊維の効果について調査するため、ラットを用いて実験を行いました。5%の食物繊維を含むエサをラットに与え、ラットの糞便量(ふんべんりょう)について調査を行いました。5%の食物繊維とは次の4種類です。

  1. “セルロース”不溶性食物繊維の代表(主に野菜や穀類にたくさん含まれます。)
  2. “ペクチン”水溶性食物繊維の代表(主に果物にたくさん含まれます。)
  3. あずきを加熱し乾燥させ粉砕した粉末
  4. あずきの皮を粉砕した粉末

この1~4をそれぞれ5%含むエサをラットに与えて、20日間飼育しました。その結果

  1. セルロース
  2. あずきを乾燥粉砕した粉末
  3. あずきの皮を粉砕した粉末

を与えたラットでは糞便量が増加しました。

あずき及びあずきの皮には不溶性食物繊維が多いため、1、3、4のエサはすべて不溶性食物繊維を多く含んでいます。そのため、糞便量が増加したと考えることが出来ます。しかし、2のペクチンを与えたラットは水溶性植物繊維のため糞便量の増加を確認することは出来ませんでした。

この結果から、あずき及びあずきの皮には糞便量の増加効果による便秘の解消、大腸癌(がん)の予防等の効果が期待できます。

井村屋商品の食物繊維量

さて、さいごに当社商品の食物繊維量をご紹介します。「食物繊維が少し不足しているな」と感じている方、無理して食物繊維の多い食品を食べるのではなく、ぜんざい等でおいしく楽しく不足している食物繊維を補ってはいかがでしょうか?

食物繊維一日あたりの摂取目安量は20~25g

井村屋ではこれからもあずきの研究を重ね、たくさんのからだにおいしく、食べておいしく、楽しい商品づくりに注力していきます。是非お楽しみに・・・

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